容器について
北大祭では環境対策の一環として、2007年度から「バイオマスプラスチックカップ」を、今年度から新たに「パルプモールドパッケージ」を導入しています。これらの容器は、楡陵祭を中心とした多くの模擬店で使用されています。この取り組みを通して、北大生や一般の来場者が環境問題を考えるきっかけとなってほしいと考えています。
バイオマスプラスチックカップとは?
バイオマスとは、再生可能で環境破壊の少ないエネルギー資源としての動植物など有機物を表します。バイオマスプラスチックカップはそのバイオマス資源からつくられるプラスチックおよび樹脂を指し、国の『バイオマス・ニッポン』総合戦略の下で普及推進が図られています。
北大祭で使用するバイオマスプラスチックカップは、本学の農学研究院の木村俊範教授が研究されているもので、植物由来の資源からできています。使用後は北九州のNPO法人に送られ、現地の工場でケミカルリサイクルされます。
ケミカルリサイクルとは、プラスチックが炭素と水素から構成されていることを利用し、熱や圧力を加えて元の基礎化学原料に戻してから、再利用することです。
石油資源から作られる通常のプラスチックとは違い、焼却した際に出る二酸化炭素は、原料である植物が生長の際に取り込む二酸化炭素と同量であり、地球環境に悪影響は及ぼしません。
パルプモールドパッケージとは?
パルプモールドパッケージの原材料には、バガスや葦が使用されています。
バガスとは、サトウキビの絞りかすのことで、製糖の過程で大量に発生します。バガスから紙を作ることで森林資源の保護につながるといったメリットに加え、バガスは木材に比べて柔らかいため、製紙の過程で必要とされるエネルギーが通常の木材パルプよりも少ないといったメリットもあります。
葦は、中国の河川や湖沼で広範囲にわたり、無尽蔵と言っても過言でないほど繁殖しています。しかし成長しきった葦を刈り取らず放置すると、枯れて二酸化炭素を放置するようになってしまうため、枯れる前に刈り取る必要があります。
協力していただきたいこと
バイオマスプラスチックカップは、回収して業者に送ります。使用後は、回収にご協力ください。






